海外旅行をするとき、あまり馴染みがないチップの文化に戸惑ってしまいませんか。
「どんなシーンで必要?」「いくら支払う?」「スマートな渡し方は?」など気になることがたくさんあります。
そもそもアウラニ・ディズニー・リゾートが、一般的なハワイでの考え方と同じで良いかも分かりませんよね。
でもアウラニ・ディズニー・リゾートでは、事前にルールをおさえておけばチップは怖くありません。
私も何回か滞在していますが、今ではチップで困ることはなくなりました。
この記事ではハワイの一般的なチップ事情をふまえて、アウラニ・ディズニー・リゾートにおけるチップの説明をします。
記事を読み終えたら、あなたもチップに困ることはないはずです。
目次
ハワイのチップ事情
まずは一般的なハワイのチップ事情を理解しておきましょう。
基本を押さえておけば、ショッピング施設やタクシー移動などアウラニ・リゾート以外でもスマートに振る舞えるはずです。
ハワイではチップが必要
基本的にハワイではチップが必要となります。
例えば以下のようなケースです。
(アウラニ・リゾートでの具体例は後述)
- レストランで食事する
- タクシーで移動する
- 荷物を運んでもらう
- ホテルで掃除・ベッドメイキングしてもらう
チップが必要な理由
レストランやホテルなど接客に関わる人の生活が、チップの収入を前提として成り立っているケースが多いからです。
ハワイに行ったことがある人は、物価が高いと感じたことがあるかもしれません。
日本でも観光地で物を買うと高いケースはありますが、ハワイでは現地で暮らす人向けの住居費や生活必需品なども高い傾向があるのです。
歴史的な背景
ハワイを含むアメリカでは、奴隷制などの歴史的な経緯に関連して、接客などの仕事の最低賃金が低い傾向にありました。
それを補うために良いサービスへの対価という名目で、顧客の善意としてのチップという文化が根づいて現在に至ったという背景があります。
アウラニ・リゾートのチップ事情
ハワイのチップ事情を理解したところで、アウラニ・リゾートの具体的な例を見ていきましょう。
ディズニーだから特別というわけではなく、基本的にチップの考え方は変わりません。
チップが必要なケース
アウラニ・リゾートでは以下のような場面でチップが必要となります。
公式サイトには以下のアナウンスがあります。
この情報を基本として、それぞれの場面で注意すべきポイントや支払いの流れなどを紹介します。
- レストラン・バー
(着席して注文を取ってもらう場合) - スパ
- 荷物の運搬
- ハウスキーピング
- 駐車場
(バレー・パーキングの場合)
レストラン・バー
着席して注文を取ってもらったり料理やドリンクを運んでもらったり、以下のようなレストラン・バーでサービスを受ける場合はチップが必要となります。
- アマアマ
- マカヒキ
- オフ・ザ・フック
チップは合計金額の18%または20%が基本です。
伝票にそれぞれの金額が「Suggested Tip」として記載されています。
基本は18%として、良いサービスだと感じたら20%にする形で良いと思います。
支払いの流れもおさえておきましょう。
- 「チェック・プリーズ」などと言って会計をお願いすると、合計金額が記載された伝票を渡される
- クレジットカードまたはルームキーを添えて渡す
(ここではまだチップの金額を記載しなくてOK) - 伝票2枚とペンを渡される
- 「Signature」欄に署名、「Tip」にチップ金額、「Toral」にチップを含めた総額を記載してテーブルに置いておく
(手渡しせずに立ち去ってOK) - 「GUEST COPY」と記載された1枚は持ち帰る
【伝票イメージ】
スパ
ラニヴァイ・ディズニー・スパを利用する場合はチップが必要となります。
チップは合計金額の20%です。
自動的に伝票に含まれていますので、特に迷うことはないはずです。
荷物の運搬
アウラニ・リゾート内で荷物を運んでもらう場合はチップが必要となります。
通常は到着時と出発時にお願いすることになるでしょう。
チップは荷物1つあたり5ドルで、スーツケースや大きめのバッグなどが対象です。
それ以外に小さい荷物を多数運んでもらう場合は、プラスで5ドルくらい渡しても良いと思います。
ちなみに私はフロントに近い棟に宿泊している場合、出発時は自分でロビーまで運んじゃったりします。
運搬が終わって別れるタイミングで、「センキュー」などの言葉とともに渡しましょう。
ハウスキーピング
ハウスキーピングをしてもらう場合はチップが必要となります。
ゲスト滞在(ディズニー・バケーション・クラブ会員ではない場合)では、基本的には毎日ハウスキーピングが行われます。
チップは1部屋あたり3ドルです。
部屋が散らかっていたり、ゴミが多かったりする場合は、1-2ドルプラスしても良いと思います。
我が家は赤ちゃんのオムツもあるので、5ドルを基本にしています。
ベッドサイドのテーブルなど、見えるところに置いておきましょう。
私くらいの世代だと枕の下に置くみたいなイメージもありますが、間違いですのでやめましょう。
ちなみに部屋にいるときに来た場合、「レイター・プリーズ」などと言えば後回しにしてくれます。
駐車場
バレー・パーキングを利用する場合はチップが必要となります。
これは車を預けて駐車してもらう方式のことで、自分で駐車するセルフ・パーキングならチップは不要です。
チップは1回あたり5ドルです。
なお駐車料金は別で必要なので注意しましょう。
車を受け取ったタイミングで、「センキュー」などの言葉とともに渡しましょう。
預けるタイミングではチップは不要です。
ちなみに駐車場はホテルのすぐ横にあるので、一般の人はセルフ・パーキングで問題ないと思います。
チップが不要なケース
一方で以下のような場面ではチップが不要です。
- カウンター・ダイニング
(カウンターで注文したあと受け取るタイプ) - 買い物
- 無料のアクティビティ
カウンター・ダイニング
注文したあと自分で料理やドリンクを受け取る、以下のようなカウンター・ダイニングではチップが不要です。
- ウル・カフェ
- ママズ・スナック・ストップ
- パパルア・シェイブ・アイス
- リトル・オピヒーズ
- オフ・ザ・フック(テイクアウト)
買い物
お土産などを扱う、以下のような店ではチップが不要です。
- カレパ・ストア
- ハレ・マヌ
無料のアクティビティ
リゾート内でできる、以下のような無料のアクティビティはチップが不要です。
- キャラクターとの写真撮影
- プール・海
- ボードゲームやDVD貸し出し
- アンティーズ・ビーチ・ハウス
まとめ
最後にこれまでの情報を簡単にまとめておきます。
- アウラニ・リゾートも含めてハワイではチップの文化が一般的
- レストラン・バー、荷物の運搬、ハウスキーピングなどでサービスを受けたときにはチップが必要
- カウンター・ダイニング、買い物、無料のアクティビティなどではチップが不要
アウラニ・リゾートでチップが必要となるケースは決まっています。
あらかじめこの記事をもとにイメージできていれば、現地でも戸惑わずに対応できるでしょう。
現地での行動がある程度計画できているなら、必要となるチップの金額がだいたい予想できるはずです。
レストランなどクレジットカードで一緒に支払う場合を除くと、チップは基本的に現金のお札で支払います。
予定が変わったり急に少額の現金を使ったりする可能性もあると思いますので、予想より多めに1ドル札を用意しておくと安心です。
最後に重要なのでもう一度伝えておきますが、チップの文化がある国ではチップがもらえないと生活が成り立たない人が大勢います。
「なじみがない」「恥ずかしい」「もったいない」など日本人の感覚で、チップを渡さなかったりケチったりしないように気をつけましょう。
日本に来た一部の外国人の行動がニュースになることもあるように、旅行者ひとりひとりの行動が日本人全体のイメージに繋がります。
必要以上に気をつかう必要はありませんが、最低限のマナーを守って旅行を楽しみましょう!